映画『えんとつ町のプペル』|感想【ネタバレあり】

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以前に予告を観て気になっていた映画『えんとつ町のプペル』を鑑賞して来ました。

『映画 えんとつ町のプペル』公式サイト | 2020年12月25日公開

前提

この作品は絵本が原作のようですが、読んだことはありません。

作者がお笑い芸人の西野さんだということは、映画の情報を調べている段階で知りました。

Twitterで「プペル」を検索しようとしたらサジェストに「宗教」やら「信者」やら出てくるし、
事前に友人から「作者が上映後の拍手を誘導してる」らしいということを聞いてしまって、どんな雰囲気なのかちょっと不安を抱きながら観に行きました……。

映画『えんとつ町のプペル』感想

細かいツッコミどころはあったけれど、グッとくるシーンもあり、鑑賞後のカタルシスも得られ、満足いく作品でした。
人に勧められるかというと、後述する理由から少し躊躇われますが……。

以下、詳細な感想。

映像や世界観がとても良い

まず何より、映像が色彩鮮やかでとても綺麗でした。
特に、えんとつの上から見たえんとつ町の景色。
ポスターにして飾りたいくらい、綺麗でした。

えんとつ町は、スチームパンクのような、日本や台湾のレトロな街並みのような、和洋折衷の独特な世界観。
私の好みにストライクで、観に行きたいと思ったキッカケでもあります。

アニメーションも良い

アニメーションは全体的にディズニー意識してるのかな ?? という動きだったのが少し気になったけれど(作者本人が「ディズニーを超える」と発言している記事を事前に目にしていたので……)、ぬるぬる動いていて良かったです。

特に序盤のルビッチとプペルがゴミ収集車から捨てられるところからトロッコで鉱山に迷い込むところ。

スピード感があって、4DXみたいな体験型上映だったら絶対楽しいだろうな〜と思いました。

声優さんの演技も良い

声優には俳優さんや芸人さんが多く起用されていたようですが、大きく違和感のあるキャラクターはいませんでした。

プペル役の声優さんの演技が特に良かったです。
見ていてイライラしそうなおどおどした感じとか、プペルの人の良さがよく表れていました。
ルビッチがプペルの行動を誤解して決別するシーンは胸を締め付けられました……。

スコップ役の声優さんもすごかったですね。
マシンガンかのごとく喋り続けているのに、うるさく感じないのは不思議。

ストーリーは可もなく不可もなし

作品通してのメッセージとしては、簡単に言えば「夢を諦めるな」という話。

良く言えば王道、悪く言えばありきたりなストーリーでした。

ブルーノはなぜ星の存在を知っているのか ??
紙芝居に出てきた絵。
プペルは何者なの ??
えんとつ町の成り立ち。
お金に対して「腐る前に使えよ」の言葉の意味。

そういった謎が作中でちゃんと回収されるので、ストーリーとして綺麗にまとまっていたと思います。
すっきり鑑賞を終えることができました。

ツッコミを入れるなら、
ブルーノが空の煙の向こうに星があることを知ってる理由が酒場でスコップから聞いたから、っていうのはガッカリしました。それこそアントニオのように、一瞬でも自分の目で捉えたとかの方が良かったんじゃないでしょうか……。

クライマックスがいまいち盛り上がりに欠けるのも残念。
煙突掃除屋の仲間たちやアントニオたちが船の出港を手伝うシーンでかなり盛り上がってきていたのに、その後ブルーノの語りが長々入ったり、煙の爆破までが長くて上がったテンションがすっかり落ち着いてしまいました。

最後、プペルもあっさり消えちゃったし……
いなくなったプペルにではなく、プペルに感じた父ちゃんの面影に「ありがとう」を言うのも、少し残念な気持ち。
作中、確かに「父と子」の絆も重要な要素として描かれていましたが、それ以上にルビッチとプペルの友情がストーリーの軸に置かれているように感じていたので……。
ルビッチはプペルに父ちゃんを重ねていたのでしょうが、あそこは父ちゃんではなくプペルに「ありがとう」を言って欲しかったです……。

メッセージが強い(強すぎ)

全体的にメッセージ性がちょっとくどい感じはしました。

作中のキャラクターの言葉や行動を観て観客が心を動かされるというより、観客の心を動かすためにキャラクターが語りかけてくる感じ、と言いましょうか……。

夢を持てば笑われて、声をあげると叩かれる、だったかな ??

何度もそのフレーズが出てきて、作者自身が現実に何かあったのかな ?? と気になってしまうほど。

エンディング曲の歌詞にまで出てきて、さすがにしつこい !! と ^^;

良くも悪くも制作者の顔が見える作品という印象です。

人によって評価が分かれそうで、評価の基準に作者への好悪の感情も影響を与えそうな内容なので、あまり積極的におすすめできません……。

おわりに

作り手側と作品を完全に切り離して観られるなら、楽しめる作品だと思います。

押し付けがましさに目をつぶれば良いこと言っているし、メッセージの強さは言い換えれば分かりやすさでもあるので、世界観も合わせて子どもは夢中になれる作品なのではないでしょうか。

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