【ハイキュー!!】8年半の連載お疲れ様でした!最終回を読んだ今の心境を綴る

【ハイキュー!!】8年半の連載お疲れ様でした!最終回を読んだ今の心境を綴る

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週間少年ジャンプで連載されていたバレーボール漫画『ハイキュー!!』が、7月20日発売の2020年33・34合併号で最終回を迎えた。
発売日にもTwitterにて荒ぶった感想ツイートを垂れ流したけれど、完璧な最終回に昂った気持ちを鎮めるため、文章にまとめておく。

無駄に長いのは感動ゆえということで。

若干梟谷贔屓なのも愛ゆえということで……。

圧巻のセンターカラー

事前にこの日が最終回でセンターカラーであることは告知されていたけれど、ページを開いた瞬間、圧倒された。

登場キャラクター大集合 !!

公式のTwitterに上げられた作者の告知漫画によると、“梟谷学園で行われた大規模合同合宿” という設定のよう。


本編では接点のなかったキャラクターたちが会話をしている様子は、見ているだけで胸が熱くなる感覚と、これが本当に最終回なんだ……という寂しさを募らせる。
誰と誰がどこにいるか、どんな話をしているのか想像するだけで楽しい。

幽体離脱する宮兄弟が真っ先に目に飛び込んできた。(ど真ん中にいるから……)
2人を冷ややかな目で見下ろす国見と白布がツボ(笑)

かつての仲間やライバルたちの現在

本編がプロ編に入ってから、高校時代のチームメイトや他校の選手たちが今どこでどんなことをしているのか、本編に流れに差し込む形で紹介されてきた。

その中で、特に印象に残っているキャラクターに絞ってここに挙げる。

梟谷学園高校のメンバーたち

烏野じゃないんかい !! と自分で思うけど、個人的には東京合宿編からずっと梟谷を応援してきたので、彼らの現在はとても気になっていた。

以下、登場順に。

  • 木兎

木兎は本人も言っていたとおり、プロのバレーボール選手として活躍している。
日向、宮侑、佐久草と同じ、MSBYブラックジャッカル所属。
高校時代に弱点である調子のムラを克服し “ただのエース” になった木兎は最強だった。
木兎のプレーは高校時代もプロになった今も見ていてとても楽しい。
作中でも “相手チームの士気も上げる選手” と言われていたり、観客も巻き込んで空気を作ったりする姿が表現されているけれど、本当にそんな感じ。

  • 鷲尾

鷲尾も現在はDivision1のEJP(東日本製紙)RAIJINというチームで選手として活躍中。
わりと無口なイメージのキャラでセリフも少なかったので、卒業後の進路が予想できない1人だった。
チームメイトに元井闥山の古森と稲荷崎の角名がいる。
高校時代ほとんど接点なさそうだった顔ぶれがチームメイトになっているのはワクワク感がある。

  • 赤葦

赤葦は鷲尾とは別の意味で卒業後が予想できない1人だった。
現在は、大手出版社に就職し週間少年漫画編集部に配属されている。(本当は文芸希望だったのに)
高校時代には、他のセッターと自分を比べて自分を下に見ていたり、木兎のような選手を “スター” とカテゴライズするきらいがあったので、何となくバレーの道に進むつもりはないんだろうな…という気はしていたけれど、
梟谷に来たことで中学時代とはバレーに対する向き合い方が変わったような描写もされていたので、もしかしたらバレーを続ける可能性もあるかも……?? と思っていた。
いずれにしても、きっと彼はどこにいってもデキる人であろうと容易に想像できる。

  • 木葉

製薬会社で営業をしながら、社会人チームに所属している。
第392話にて、春高で梟谷は決勝戦で敗退したことが判明したけれど、最後に木兎がスパイクをブロックされたときトスを上げたのが木葉だった。
そういう、下手したら一生苦い思い出として記憶に残りそうな最後を迎えながらも、今もバレーを続けているのが嬉しい。

木兎は自分はみんなのおかげのエースだったと言っていたけど、回想では木葉も木兎と同じチームじゃなきゃセンターコートは見られなかった、と。
この、ちょうど良いバランスで支え合っている絶妙な一体感よ……。梟谷のこういうところが見ていて楽しかったしもっと見たいと思ったんだよね……(話が逸れた)

  • 猿杙

区役所の職員になっている。
猿杙については、職業よりも髪型の方に目がいってしまった(笑)
頭部だけで2人分くらいある……区役所にこういう人いたら絶対記憶に残るだろうな……。

  • 小見

小見やんは現在、役者 !!
明るくて社交的な印象だけど会社員で営業とかは似合わなさそうだな〜(髪型的に)と進路を予想できないでいたけれど、役者はけっこうしっくりくる。
木葉と猿杙と3人でスポーツバーみたいなところで一緒に飲みながら木兎の応援しているのがこれまたファンには嬉しいポイント。

  • 尾長

大学4年、Division2たまでんエレファンツで選手をしている。
2019年度からは埼玉の電気工事会社に勤めるらしい。金田一と同じチームのよう。
個人的に、埼玉出身なのでたまでんエレファンツは応援していきたい所存。
1年生からレギュラー入りしていたし、本編ではあまり目立たなかったけどちゃんと高校時代から実力ある選手だったんだよな……。

  • マネちゃんズ

白福ちゃんは食品メーカーで栄養士をしている。
誰もが納得 !!
かおりちゃんはスポーツプロモーターだって。
スポーツに関するイベントの企画や開催、運営をするお仕事。
2人で宅飲みしながら応援してるのもこれまた嬉しい。

みんなそれぞれ違う場所で違うことをやっていて、社会人になるとだんだん学生時代の友人と疎遠になってしまったりするけれど、今でもこうして “バレーボール” で繋がっているのが『ハイキュー!!』らしくていいなぁ……。

田中と潔子

皆の憧れ・潔子さんは、清水潔子から田中潔子になっていた !!!
これが一番ビックリしたかもしれない……。
高校時代はすげなくあしらわれるのがテンプレになっていたのに……。
田中、意外に作中一番モテているんじゃないかなぁ。幼なじみの叶歌ちゃんも田中に恋心を抱いていたし。
実際、モテるのもわかる。バレーしてる姿はかっこいいし、面白いし、一途だし。

西谷

烏野では影山と並ぶ天才ポジションだったし、実際に優秀な選手だとわかるシーンが多々あったものの、プロ選手になっている姿が想像できなかったけれど、現在はイタリアでカジキ漁をしたり、東峰旭と一緒に世界旅行をしたり、ワールドワイドな大きな男になっていた。

個人的に『ハイキュー!!』にどっぷりとハマったのが、西谷と東峰の確執からのインターハイ伊達工戦でのトラウマの克服の件だったので、今2人がオリンピックそっちのけで国境を越えて一緒に遊びに行く友人としている姿がとても嬉しい。

天童

他の白鳥沢メンバーが続々紹介される中、なかなか現在の姿が登場せず「焦らすな〜」と思っていたら、最終回で満を持して登場。
現在は、パリでショコラティエになっている。意外感という意味ではこの人が一番驚いた。
春高予選で敗退後、ウシワカに「プロになったら昔の仲間として情熱大陸に呼んでくれ」と冗談めかして話していたけれど、 “日本代表として活躍しているウシワカの元チームメイト” ではなく、 “ショコラティエ天童覚” として情熱大陸で共演している姿は、グッとくるものがあった。

宮治

私は、スポーツ漫画における “卒業後にプロで活躍する選手をテレビや観客席で応援するかつてのチームメイト” という展開が嫌いだった。

というのも、スポーツ漫画では、その競技でプロになることが成功であり、プロになっていない人は「プロになれる実力がなかったんだな」という評価を読者から受けがちだから。

実際にプロになりたかったけれどなれなかったキャラもいるかもしれないけれど、好きだったキャラや応援していたキャラがそのような “負け組” 扱いされることには心からうんざりしていた。

そのような憂鬱を、宮治の言葉が綺麗に晴らしてくれた。

治は現在、「おにぎり宮」の店主として自分の店を持ち、おにぎり屋を営んでいる。
高校2年、治がバレーを続けないと決めたことに不満を持つ侑に対して治が言い放ったのが、以下の言葉。

何でバレー続けてる方が「成功者」みたいな認識なん ?? 俺は妥協して道を進むのんとちゃうねんぞ
80歳なった時 俺より幸せやって自信持って言えたんならそん時もっかい俺をバカにせえや

出典:週刊少年ジャンプ2020年9号『ハイキュー!!』第381話 呉越同舟

これだよ、これ !! 本当にこれ !!

このセリフがあったからこそ、キャラクターたちの”現在”をすんなりと受け入れることができた。

ちなみに、「おにぎり宮」のおにぎりはおいしいとコアなバレーボールファンの間でも有名らしい。
会場でおにぎりを購入した赤葦が東京出店を切に希望する様子も見られた。

及川

及川の現在は、これもけっこうな衝撃だった。
これについては次の項にて。

大王様、再臨 !!

及川については、日向のリオでのビーチ修行の際にすでに登場していた。
そのときに、かつて憧れた選手に師事し高校卒業後にアルゼンチンに渡り、現在はアルゼンチンのチームでプレイしていることがわかる。

その後本編では日本でのプロチームでの試合が始まったので、そこに登場できないからリオで登場させたのかなーと思っていたのだが、2021年オリンピックに舞台が移り、なんとアルゼンチン代表として日本代表になった日向・影山らの前に再登場 !

これには本当に驚いた……たしかオリンピックって、その国の国籍がないと代表になれないはずでしょ……?
つまり及川はアルゼンチンの国籍を取得したということでしょ……?
「全員倒す」と言っていたのはこういうことか……。
アルゼンチンに渡ったのは日向のリオでのビーチのように「修行」のようなものだと思い込んでいたので、帰化していたのは本当に驚いた。
及川徹という人間の覚悟を舐めていた。ごめん。

アルゼンチン代表として登場したオイカワの姿は、まさに大王様といった風情。
初めての練習試合やインターハイで立ち塞がったときを彷彿とさせる強敵感が半端じゃない。

日本代表トレーナー、幼なじみでありかつてのチームメイトでもある岩ちゃんをも含めての「全員倒す」…生き様がかっこいいよ !
試合をテレビで観戦する青葉城西時代のチームメイトたちが、頬に日本ではなくアルゼンチンの国旗をペイントしているのも、胸が熱くなった。

圧倒的漫画力 !!

「排球」

第1話での冒頭のナレーションと同じものが、最終回のクライマックスでも使われていた。

バレーボール入門本の冒頭に書かれていそうな、バレーボールとは ? という説明文。

第1話では、ただのバレーボールについての説明だったこの一文が、8年半の連載を経て、これまで日向が、影山がつないできたもの、バレーによって繋がれてきた人たちとの出来事が脳裏を巡り、とても心に響くものになっていた。

めずらしい手法ではないかもしれないけれど、ここまで厚みを持たせられるのはすごい。

エンディングの、その後

ジャッカルvsアドラーズの試合後、舞台は東京オリンピックへ。

対するはオイカワ擁するアルゼンチン。

オイカワのサーブを佐久草がレシーブして、日向が走る、影山がトスを上げる、2人の速攻で日本の得点 !

拳を合わせる日向と影山 !!

「ご愛読ありがとうございました」!!!

感動の最終回 !! 涙の完結 !!

…と思いきや、続きがあった !

時は流れて2022年、
イタリアに所属する影山とブラジルに所属する日向、

「最終話 挑戦者たち」

涙腺が爆発した……!! なんだよこの演出 !! すごすぎでしょ !!
まるで映画のエンドロールを観たあとに、物語は続く…と語りかけられているかのよう !!

以前から『ハイキュー!!』はサブタイトルも漫画の一部として魅せるのが上手いという印象だったけれど、この演出は本当にすごい !!

最終回の究極形態みたいな完璧な最終回だった !!

リアルなキャラクター描写

先に述べたとおり、私は梟谷のファンだった。

漫画『ハイキュー!!』の主人公チームは烏野高校であり、本編は日向・影山の成長を中心に描かれている。それは当然。理解できる。

でも私にとっての主人公は梟谷であり、梟谷の軌跡を見たかったし、梟谷のメンバーの葛藤や成長を見たかった。

他のスポーツ漫画でもライバルチームのファンになることはあったけれど、『ハイキュー!!』のように主人公チームの活躍を手放しで喜べない、ということはなく、久しぶりに登場して以前より強くなっていたりすると大はしゃぎで喜んでいたものだ。
成長する過程を見られない悔しさなんて感じたことがなかった。

なぜこのような気持ちになるのか、掘り下げて考えてみた結果、『ハイキュー!!』ではキャラクターたちがまるで現実の世界で生きているかのようなリアリティがあることが原因なのでは、という気がしている。

最終回でも、現実世界で新型コロナウイルスの影響で東京オリンピックが延期されたことを受けて、本編でも東京オリンピックが2021年開催になっていたり。
ほとんどのキャラが会場ではなく自宅で観戦していたり。

それぞれのキャラクターに生活があり、人生があり、ストーリーで動いている以外のキャラクターたちも、今の一分一秒を生きている、そのような印象を強く感じる。

『ハイキュー!!』キャラたちが現実世界に存在していたら、きっと私は梟谷バレー部に “よくわからんけどいつもいるおばさん” 認定を受けていたことであろう……。

サブタイトル「挑戦者たち」から受け取ったもの

最終回のサブタイトルである「挑戦者たち」。
「挑戦者」という言葉で思い出されるのは、コミックス28巻収録、第250話「挑戦者」。

このときは、バレーボールにおいてすべての選手は等しく「挑戦者」であるという印象を受けた。

最終話のラストシーンにおいても、挑戦し続ける日向と影山で締めくくっている。

しかし、宮治に言わせたセリフから察せられるように、古舘先生はバレーボール選手として生きる選手たち以外のキャラクターにも、それぞれの人生があるという表現を大切にしているように思える。

これまで、高校時代に登場したキャラクターが現在何をしているのか1人1人紹介してきたのは、“昨日の敗者” であった彼ら・彼女らが、“今日、何者になったのか” という答えであると同時に、

すべての人がそれぞれの人生への挑戦者である

というメッセージが込められているのではないかと感じた。

おわりに

これを書いている間に、最終回の興奮とともに次号からジャンプ誌面に『ハイキュー!!』の姿はないんだ…という喪失感が湧いてきた。
寂しい……。

けれど、連載は終わったけれど “終わり” ではない。
彼らの人生はこれからもずっと続いてゆくのだと、素直に思える。

『ハイキュー!!』は最高のスポーツ漫画であり、“人生” を語る漫画だった !

古舘先生、8年半、素敵な人生を魅せてくださりありがとうございました !!

 

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