『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』感想|夏休みのヒーロー映画【ネタバレあり】

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2024年8月2日『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』鑑賞。

ちょっとイマイチでした。

あらすじ

「次は君だ。」

超常能力“個性”を持つ人間が当たり前になった世界で、“平和の象徴”と呼ばれたかつてのNo.1ヒーロー・オールマイトが“悪の帝王”オール・フォー・ワンとの死闘を制した直後に発した言葉。オールマイトがNo.1ヒーローの座を退いた後も、彼の意志は、出久たち雄英高校ヒーロー科に受け継がれた。

出久たちが雄英2年目の春、ヒーローvs敵ヴィランの全面戦争が勃発した。出久は恐るべき力を手に入れた死柄木弔と対峙、激しくぶつかり合う。ヒーローと敵ヴィランの双方が大きなダメージを受け、死柄木の撤退により戦いは一旦の終結を見るが、再び相まみえる決戦の時は刻一刻と近づいていた。

そんな全面戦争の影響で荒廃した日本に、突如現れた謎の男。出久たちに対して、自らを【オールマイトに代わる新たな象徴】と称し、「次は俺だ!」と高らかに宣言するその男の名は、ダークマイト。姿形はオールマイトそっくりだが、その思想は全く違い、自身の野望ために“個性”で作り出した巨大な要塞に人々を次々と取り込んでいく。そんなダークマイトの傍らには、アンナと呼ばれる一人の少女が立っていた。そしてアンナを「お嬢様」と呼びながらも命を狙う男・ジュリオ。この2人とダークマイトの関係とは――!?

出久や爆豪、轟たち雄英高校1年A組は、ダークマイトと、彼が率いる謎の犯罪組織“ゴリーニ・ファミリー”に果敢に立ち向かっていく。果たして、【新たな象徴】ダークマイトの野望を阻止し、世界を守ることができるのか。

「次は、僕たちだ――!」

出典:『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』公式サイト

感想 ※ネタバレ注意 !!

恒例の入場特典は、『コミックスvol.Next』。
恒例の入場特典は、『コミックスvol.Next』。

今作はあまり印象に残らなかったな〜というのが正直なところです。
前作のオリジナルキャラ、ロディ・ソウルが個人的にツボすぎたのもあるかもしれません。

劇場版作品のお決まりというか、味方キャラが満遍なく出演して活躍してるところが見られます。

夏休み公開というタイミングだったからか、いつも以上に少年向けに作られているなと感じました。

出世した常闇くん

今作で一番印象に残ったのはこれ。

デク&爆豪とか、デク・爆豪・轟の3人でそれぞれ強敵と1対1という構図が劇場版の定番だと思っていたけど、今作はダークマイトvsデクたち3人で共闘に加え、常闇が重要な局面を1人で請け負う場面がありました。

表現はよくないけど、「出世したな…… !! 」って心の中で思いました(笑)
ダークシャドウ強いもんな。

なんか憎めないダークマイト

神野でのAFOとの戦いのあとにオールマイトが言った「次は君だ」を自分のことだと思い込んじゃうとことか、
オールマイトをもじって「ダークマイト」という中二病全開の名前をつけちゃうとことか、
何となく憎めない今作のラスボス。

何より、ただ主人公たちに倒されるために生まれてきたようなTHE☆悪役という感じの薄っぺらさが憎めないのよ……。
思想犯として優秀すぎるステイン先輩がいるから、こういうオールマイトに感化された系のヴィランをかっこよく作るのは相当難しそう。
オールマイトに影響を受けてるけどデクとは違う思想のヒーロー、という立ち位置でもアリだったんじゃないかと思ったけど、オールマイトに憧れた正反対な2人という意味ではデクとかっちゃんの関係ですでにやりきっているのでどちらにしても難しかっただろうな、と。

派手な敵に苦戦して最後は倒してスカッとするために生み出されたのだと思うと同情を禁じ得ない。
アンナの個性に適合できる数少ない人材をあっさり処分してしまうのね。生かしといた方が良かったんじゃないかな。ボスの残酷さを表現するシーンだったのだろうけど、浅慮すぎるぞ。
金ピカ船とか、劇場版に出演するために生まれてきたような個性はけっこう好き。

画面に映えるOFA(ワン・フォー・オール)

OFAの躍動感が大スクリーンに映える映える。

爆豪と轟の個性も派手なのでクライマックスのシーンは劇場版ならではの迫力でした。迫力があるのに、ごちゃごちゃしていて見づらいということがないのは凄い。漫画で同じシーンを描いても、同じようにならないだろうなと。

欲を言えば、原作の最終決戦前という設定だと思うので、もっと強いデクが見たかったな。

アンナとジュリオ

今作のオリジナルキャラの2人。

この2人の恋愛が今作の主軸にあるわけですが、正直ジュリオがアンナに入れ込む気持ちに共感できなくて、終始置いて行かれている感覚でした。

おわりに

予告の内容と原作が最終回目前というタイミングから、オールマイトの後を継いだダークマイトが「もしかしたらあったかもしれないデクの未来」 を描いているんじゃないか。ヒロアカの集大成のような作品になっているんじゃないか。そんな期待を抱いていた部分が大きかったので、想像していたのとだいぶ違う展開に拍子抜けしてしまいました。

原作をずっと追っていたりA組メンバーやヒーローたちに強い思い入れがある人ほど、スッキリしない内容なんじゃないかと。
最初から「そういうもん」と思って気軽に観に行けば、わかりやすいストーリーと派手なアクション、オールキャラ大集合で、楽しく鑑賞できると思います。

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