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子供時代から続く漫画歴の中でここ10年ほど度々浮上する、「紙か電子版か」問題。
2020年夏、改めてそれに向き合うことになり。両者を経験した上でそれぞれの魅力について改めて考えてみた記録をここに残します。
最初に結論
紙の漫画は一部を残し、手放すことにしました。
その上で、また読みたい作品は電子版で買い直します。
前置き:これまでの変遷
2013年くらい?? 〜2018年
小学生の頃から紙で買っていた漫画をほとんど売却して、電子版に移行しました。
移行した理由は、
- 実家を出て部屋が狭くなったため置き場所がなくなった
- iPad2を愛用していて、タブレットで漫画を読む快適さに目覚めた
の2つ。
ただ、『ONE PIECE』はSBS(話の間に挟まっているおまけページ)が電子版には収録されていないという噂を聞いたのと、移行当時すでにけっこうな巻数が発売されていて、買い直す費用がなかったため、紙版で継続して購入していました。
2年前〜現在
移行後の数年間、電子版で購入していましたが、一昨年の夏、書店キャンペーンにつられて紙の漫画を大人買い……。
作品ごとに綺麗に並んだ背表紙を見て、電子版にはない紙版の魅力に改めて気付いてしまい……
以後、
- ジャンプ作品と、新しく買う作品は紙版
- これまで電子版で購入していたジャンプ以外の作品は電子版で継続
というややこしい購入形態に……。
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紙から電子版に戻りたい理由
ここ2年間紙で揃えてきた漫画を手放し、電子版に戻りたくなった理由が以下の2つです。
置き場所
以前電子版に移行したときもこの理由でしたが、やはり紙の漫画の最大のデメリットは場所を取るというところだと思います。
だいたい月に10〜20冊ペース、たまに気になった作品を全巻大人買い、という買い方をしていたら、約2年間で生活スペースまで侵食するようになってしまい……
たくさんの漫画に囲まれて眠るのも悪くないけれど、何かするたびに漫画山を移動させなければいけないのがだんだんストレスに感じるようになりました。
見開きページ
これはスマートフォンで漫画を読んでいる人にとってはピンと来ない魅力かもしれませんが、iPadを横向きにして漫画を読むと見開きページが1枚絵のように表示されるので、すごく迫力があります !!
見開きページは作者も力を入れて描いているコマでしょうし、一度タブレットで見開きページの迫力を味わってしまうと紙ではやや物足りなく感じてしまいます。
紙の漫画にしかない魅力
電子版に戻りたい気持ちに「待った !! 」をかける大きな理由が、以下の2つ。
本編以外のおまけ
電子版の一番のデメリットが、これ。
電子版では、カバー下やカバー袖、裏表紙が収録されていないことがあります。
(最近では収録されることも増えてきたような気はするし、過去に収録されていなかった巻もデータをダウンロードし直せば収録されている場合もあるそうなので、ここは再度確認したい。)
出版社によっても対応がまちまちなので、作品の隅から隅まで楽しみたいと思ったら紙の漫画を手放せなくなってしまいます。
「漫画を揃えてる !!」という満足感
巻数が増えてきて、統一感ある背表紙をピシッと並べたときの満足感は電子版では絶対に味わえない紙の漫画特有のものだと思います。
また、紙だと「作者順」だったり「連載中の作品/完結した作品」とか、「特にお気に入りの作品」とか、棚の中で並び順を自由に変えられるのも楽しいところです。
私は電子版の購入/閲覧は楽天KOBOを利用していますが、アプリの一覧性や使い勝手がすこぶる悪い……。
一応自由にグルーブ分けできる機能もあるけれど、新刊を購入しても自動で追加されるわけではなく手動で追加しなければならないので、本当に使いづらい‥‥。
各巻の表紙がサムネイルとして表示されはしますが、背表紙を並べた美しさには到底敵いません。
作品を楽しむ他に、「漫画」というコンテンツ自体を楽しめるのが紙の漫画の最大の魅力なのかなという気がしています。
その他、紙の漫画と電子版の違い
検討する上で比重を置いていない、細かな違いについて。
コスト面
電子版では、購入するサイトによってはキャンペーンで割引があったりポイントを貯める/使うなどお得に漫画を買うことができる場合があります。
楽天KOBOでは、「○○円以上で○%引き」等のクーポンがあるし、楽天スーパーポイントが利用できるので、日々の生活でポイントを貯めて漫画購入に充てたりということができます。
また、期間限定で○巻無料などのキャンペーンも色々なサイトやアプリで行われているので、気になる作品を立ち読み感覚で試し読みできるのも魅力です。
一方、紙の漫画は、新刊を割引価格で購入することは難しいと思いますが、中古で購入すれば安く購入することができるし、もう読まない作品を売却することもできるので、電子版と比べてどちらがコストを抑えられるかは一概に比較できません。
書店限定特典
紙の漫画では、新刊発売時に書店限定で特典がもらえるキャンペーンが行われていたりします。
電子版でも、電子版限定のおまけ漫画がついている作品もたまに見かけます。
買った漫画におまけが付いてきたら得した気持ちにはなりますが、よほど好きな作品でもない限り、媒体を選ぶ決め手にはならないでしょう。
帯
紙の漫画にあって電子版にないもの代表が、帯。
私は基本的には捨ててしまう派ですが、たまにデザインが凝っていたり煽り文が印象的だったりする帯があって、そういうものは付けたままカバーをして保存しています。
最近だと、『僕のヒーローアカデミア』が帯の裏に描き下ろしのイラストを載せてくれていたり。
キャンペーンの応募券が帯についていることもありますね。(応募したことはないけど)
新たな作品との出会い
書店に漫画を買いに行くと、新刊だったり人気作だったり、書店によっていろいろな紹介コーナーが設けられていて、ずらっと並んだ表紙を眺めていると新たに気になる作品に出会えたりすることがよくあります。
いわゆる「ジャケ買い」というやつですね。
1話試し読み冊子が置かれている作品もあったりして、個人的にはネットで電子版を買うより書店で紙の漫画を買う方が気になる作品に出会えることが多い、と思います。
電子版でも、「この作品を買った人はこれも買ってます〜」みたいなおすすめ作品が表示されることもあるけれど、例えばジャンプ作品だったらジャンプの他の作品がおすすめされることが多かったり、あまりツボにハマるおすすめをしてくれない印象。
余談:『全巻一冊』という選択肢
2018年のジャンプフェスタで実機を触ってから少し気になっているのが、『全巻一冊』というデバイス。
各作品の全巻が収録されたカートリッジを入れ替えることで、1つの端末でいろいろな作品を一気読みできる魅力的な商品のよう。
『NARUTO』や『銀魂』など、人気の作品もラインナップにあり、今後完結済みの作品が加わる可能性も高いので期待が持てます。
ページ送りの他、1話単位、1巻単位でも移動できるところと、カートリッジの入ったパッケージが所有欲を満たしてくれそうなところが気になっているポイント。
ただ、両ページの間に隙間があるので、タブレット横読みのような見開きの迫力を味わえなさそうなところと、ページが表示されるテンポが少し悪いかな ?? というのが気になって、購入には至っていません。
『るろうに剣心』がラインナップに加わった際には購入してみようかな…‥。
おわりに
書店で気になる作品を探す
↓
○巻無料キャンペーンやレンタルを利用して試し読みする
↓
気に入ったら電子版で買う
↓
(特にお気に入りの作品になったら紙の漫画も買う)
という流れが、現時点では一番私の欲求を満たせるかな〜と思います。面倒だけど。
四次元ポケット的空間があったらいいんですけどね……。
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