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2021年8月6日公開、ヒロアカ劇場版第3作『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールド ヒーローズ ミッション』。
映画をはじめ、漫画やアニメ、小説など何でも、私がエンタメを楽しむのに自然と重視しているのが"初めて体験したときの感動"なので、今まで「また観に行きたい !! 」とは言うものの、実際に2回以上映画館に観に行くことはありませんでした。
私の人生史上初、同じ作品を劇場に2回観に行っちゃった !!
間を置かず2回目観るというのは、初見とは違った発見があったりしてなかなか楽しいものですね。
あらすじ
世界中の“個性”保持者の殲滅を目論む謎の組織・ヒューマライズ。
彼らが各国に仕掛けた、“個性”を暴走させ崩壊に導く爆弾<個性因子誘発爆弾イディオトリガーボム>から人々を救うため、世界選抜ヒーローチームが結成。世界各国のプロヒーローと、ヒーロー事務所でインターン中だった雄英高校ヒーロー科が招集され、各地で爆弾の回収任務にあたっていた。
エンデヴァー事務所でインターン中のデク・爆豪・轟の3人も、日本から遠く離れた国<オセオン>で作戦行動中、ある事件に巻き込まれたデクがなんと全国指名手配…!事件をきっかけに出会った運び屋の少年・ロディとともに、オセオン警察、そして謎の敵ヴィランからも命を狙われることに――
その影でひっそりと動き出す巨大な陰謀。
そのとき、ヒューマライズの指導者フレクト・ターンからの犯行声明が全世界に届く――
「タイムリミットは今から2時間」
世界中で発生するパニック、刻一刻と迫りくる滅亡の瞬間。
ヒーローチームは絶体絶命の状況下で、危険を顧みずに各地の爆弾の回収に向かう――
ヒロアカ史上最大の危機を前に、世界の、そしてヒーロー達の未来が、“彼ら”に託された。
出典:公式ホームページ
【感想】 ※ネタバレ注意※
なぜ今作に限って2回観に行ったのかというと、
ロディが、
ヒロアカの推しになっちゃった !!
今までヒロアカは特定のキャラに強い思い入れはなくて、作品推しとして楽しんでいたんですけど。
ヒロアカ初の推しが劇場版のキャラクターだなんて……
今後新たな供給が見込めないやつ……つらい……。
絶対もう一度観たくなる、ロディの個性
ロディのために2回観に行ったようなものなので、ロディについて熱く語ります。
初回鑑賞時、ロディ、デクから逃げるときもヴィランに襲われたときも個性を使ってる様子がないから、いったいどんな個性…… ?? とか、実は無個性…… ?? とか、いろいろ予想しながら観ていました。
終盤、『本音がピノの行動として現れる個性』だということが判明。
ただの可愛いペットじゃなかったんだ……。
聞いた瞬間、今すぐ一番最初からもう一回見せてー !! って思いました(笑)
これはうまいなぁ……
あのときピノどんな様子だったかな ?? って気になってしまって……
運び屋の仕事をもらいに行ったとき、言い値で働けと言われてピノを隠していたのはピノが何か悪さしないようにってことかと思っていましたが、あれは本音を見せないようにという意図だったんですね。
デクを裏切って警察に連絡しに行ったとき、ピノがデクを起こしてロディを止めようとしていたことはとても印象に残っていました。
あのとき、本心ではダメだ〜 !! って思ってたんだなぁ……。
極め付けはラスト、空港でのデクとの別れのシーン。
口ではもう来るななんて言っているのに、うるうるしたピノを見た瞬間、涙腺決壊して2回目の鑑賞を心に決めました。
デクに心を許した途端にデクの頭に乗っかるのとか、
お父さんが家族のために戦っていたことを知ったときに涙をこぼしているのとか、
デクに個性を教えるときにぷりぷり照れてるのとか、
まっとうな仕事をもらえたときに飛び上がって喜んでるのとか、
ピノに注目して観ると新たな発見があって、ますますロディに感情移入して、よりストーリーを楽しむことができました。
あと、ロディの個性を聞いたときの、デクの言葉。
「嘘がつけないなんて素敵な個性じゃないか」
ロディは知らないことだろうけど、無個性でヒーローに憧れていたデクのことを知る鑑賞者目線だと、じんと心に沁みますね……。
個性に優劣をつけない、まさしく『個性』。
躍動感がヤベェ…… !!
デクとロディの追いかけっこ、1回目でも2回目でも一番好きなシーン。
ロディのパルクールがとっても楽しいです。
いくら慣れた街とはいえ、デクの黒鞭をかわしながら逃げ続けられるはすごすぎる。
何か個性使ってるのかと思ったくらいです。
この追いかけっこシーンもそうですが、カメラワークが凝っていて躍動感がすごい…… !!
冒頭の敵のアジトに突入のとことか、橋でヴィランの攻撃から逃げるシーンとか。
爆豪は前から個性で空中移動していたけれど、デクも黒鞭でビュンビュン跳ぶし、ショートも縦横無尽に氷の道を作って滑るから、すごく臨場感があります。
4D系で観たら遊園地のアトラクション並に楽しそう。
諦めないこと
ぶつかる前に諦めてしまった敵のボス・フレクト。
諦めないデク。
諦めていたけれど、諦めずぶつかることを選んだロディ。
「諦めない」ということが今作では強く描かれていました。
「ヒーローは諦めない」
デクの言葉。
諦めなかったロディも、ヒーローですね。
劇場版第1作『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE 〜2人の英雄〜』のキャッチコピー、
「きっと誰もが誰かのヒーロー」
これもヒロアカの根幹に根付いたテーマなんだと今作でも感じました。
かっこよくなりたい
自分はかっこ悪いと嘆くロディに、
自分もかっこ悪いよ。だからかっこよくなりたいんだ。
と語るデクと、それに心を動かされるロディがとても印象的でした。
きっと、かっこよくなろうとする姿が、デクがかっこいい理由だと感じたのでしょうか。
何かを成そうとしていた時間があったからこそ、それを成し遂げた人がかっこよく見えるのだと、作品を越えて私自身にも影響を与えたシーンでした。
オセオンの街の雰囲気が好き
ヒーローチームのうち、デクたちが向かったのが架空の街・オセオン。
この街の雰囲気、とても好きです。
ヨーロッパの国という設定みたいですけど、どこかモデルになった街があるのでしょうか ??
綺麗な街並みと、ロディたち兄弟が住んでいる郊外の寂しい雰囲気が、心に残る風景でした。
モデル国があるなら、いつか旅行してみたいな。
ちょっとだけ残念だったところ
その1
ステルススーツの出番があっさりすぎない…… ??
こういう劇場版特製衣装って、終盤のいざボス戦 !! ってときに身に付けたりするから盛り上がるもんなんじゃないの ??
ステルスというわりに、正面から堂々と突撃しててステルス感もなかったような‥‥。
その2
戦闘が力技ゴリ押しでちょっとつまらなかったです。
ヒーロー好きが高じて身に付いた分析能力もデクの戦いの持ち味だと思うんですけど、フレクト戦では敵の能力がわかっても対策を立てるでもなくひたすら向かっていくばかりで‥‥。
諦めない姿勢としては良い描写なんでしょうけど。
最後の5656のガトリング〜 !! みたいな攻撃は2回観てもポカンとしてしまいました。
その3
かっちゃんと轟くんは、鑑賞前に抱いていたイメージほど活躍しなかったなぁ‥‥。
ティザービジュアルを見ると、デクとかっちゃんと轟くんの3人が活躍しそうな感じが出てるのに。
終盤の戦闘も、「とりあえず2人のバトルも見せとくか〜」みたいな、ある種サービスシーンのような印象。
おわりに
細かいところにツッコミどころは多々あったけれど、それを差し引いても面白かったと思えるくらいには良い作品でした。
トリガーボムを解除したあとの、ロディとデクの泣き笑い、とても清々しくて、心が洗われるよう‥‥。
大人になってから、終わったあと泣いて笑えるような体験が少なくなったな〜とふと思ったり。
過去作品と比べるものでもないけれど、鑑賞後のカタルシスはぶっちぎりで1番でした。
Blu-ray欲しい。
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