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新型コロナウィルス感染拡大の影響による1年の延期を経て、2021年4月16日(金)公開された劇場版『名探偵コナン 緋色の弾丸』、公開初日に鑑賞してきました。
毎年、『コナン』の映画は初日に観に行くのが私の伝統行事。
まだまだコロナ感染の不安はありますが、平日の昼間だったので初日でも座席はまばらに埋まっている程度でした。
『緋色の弾丸』あらすじ
世界最大のスポーツの祭典「WSG -ワールド・スポーツ・ゲームス-」の記念すべき東京開催を迎えようとしている日本。その開会式に合わせて、日本の技術を総結集した、最高時速 1,000km を誇る「真空超電導リニア」が新名古屋駅と東京に新設される芝浜駅間に開通することが発表された。
世界からの注目を集める中、名だたる大会スポンサーが集うパーティー会場で突如事件が発生!
企業のトップが相次いで拉致されてしまう異常事態に。
その裏には事件を監視する赤井秀一の姿、そして赤井からの指令を待つFBIの姿があった。コナンの推理により、15年前にアメリカのボストンで起きた忌まわしき WSG 連続拉致事件との関連性が浮かび上がり、当時の事件も FBI の管轄だった事が判明する。
果たしてこれは偶然なのか?
世界中から大勢の人々が集まる日本で、一体何が起ころうとしているのか?“日本を貫く弾丸”真空超電導リニア、起動!
決して止めることのできない哀しみの連鎖が今、加速する。
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感想 ※ネタバレ注意
初見の感想をざっくりと。
今作だけでなく、原作最新99巻の内容のネタバレにも配慮していませんので、閲覧はご注意ください。
哀ちゃんがいっぱい出ていて嬉しい
哀ちゃんがとにかく可愛かった……(´;ω;`)
子供ぶる哀ちゃん、確実に人類を滅ぼしにかかっています。鑑賞注意。
リニアには乗りたい哀ちゃん。
空港での事件のときの気を失いそうな哀ちゃん。
堂々とMRI室について行ってちゃっかり会話に参加してる哀ちゃん。
コナンの知らないこと知っててちょっと得意げな哀ちゃん。
「まったく……」って顔しながらコナンの頼みを聞いてくれる哀ちゃん。
コナンたちの安否に血相変える哀ちゃん。
最後の探偵バッジ片手にアイコンタクト交わす哀ちゃん。
あぁ、哀ちゃん。
今作は哀ちゃんの“相棒感”が余すことなく発揮されていて最高でした。
世良ちゃんもいっぱい出ていて嬉しい
今回は『異次元の狙撃手』並に世良真純の出番も多いです。
赤井ファミリーの中でも、画面に映っている時間という意味では一番出番があったかもしれない。
服部平次もそうだけど、高校生ってこんなにバイク乗りこなせるものなの…… ?? ってくらいバイクで疾走するシーンがかっこいい。
あとは、秀一とのジークンドー対決とか。
今思えば、あそこは今作唯一の格闘シーンでしたね。蘭姉ちゃん、めずらしく空手してなかったよね ??
でも、ちょっと血の気が多すぎますね。
誰だか知らんけどとりあえず攻撃しとこ、ってスタンスはダメだよ世良ちゃん。
世良ちゃんとメアリーはまだ赤井秀一が生きていること知らないんだっけ…… ??
今作でも、世良ちゃんがコナンに電話の相手は誰だと詰め寄るシーンがあったけど、コナンもう全部喋っちゃえよ〜 !! と毎度やきもきする……。
というか、コナンが携帯2つ持っているとか、電話の先にいるのは味方だとか、本編でやらなくていいんですか…… ?? と、ちょっとビックリ。
まぁでも、沖矢昴=赤井秀一だと原作よりも先に劇場版で明示したくらいだから、『コナン』的にはちょうどいい前振りなのでしょうか。
赤井ファミリー集結 !!
本当に、赤井一家大活躍 !!
実際に鑑賞するまで、内心「と言いつつメインは秀一でしょ ?? 」と穿った予想をしていたけれど、本当に赤井一家みんな活躍してた !!
「劇場版とはかくあるべき !! 」というくらいの総出演感 !!
秀一の見せ場は何といっても神技スナイプ…… !! これに尽きます !!
すごすぎない !?
撃ったとき「まだリニア見えないじゃん……」と思ったけど、見えないどころの話じゃなかった……。
平然と「急所を狙った」ようなことを言っていたけど、なぜあの位置に犯人の急所があると予想できるんだよ……すごすぎでしょ……。
それを言うなら、的確なタイミングで急所を外させたコナンくんも神懸かりすぎてるんですがね……。
見せ場のカッコ良さでいったら、チュウ吉が一番でした。
今作クライマックスのリニアのシーンより、FBIとチュウ吉が犯人を追い詰めるシーンの方がワクワクしたかもしれない。
扇子の動かし方がこなれてるのもプロ棋士 !! って感じでかっこいいわ〜……。
「由美たん」って言ってるときとのギャップがまた良いですね。
彼は今作のラブコメシーンの8割を担う存在でもありました。私的MVP !!
メアリーが何気に一番ツワモノなんですよね……。
あの赤井秀一を待ち伏せて背後を取っちゃうんだもんな……。
メアリーが子供化した過去の出来事が収録された99巻を映画公開直前の4月14日に発売するのも、うまいわ〜…… !! と感心せざるを得ない。
アクションシーンは、秀一や世良ちゃんのそれとはまた違ったかっこよさがあります。子供が大人相手に同等に戦っているというのが。
コナンや哀ちゃんは格闘技はしないから、『コナン』としても新鮮なキャラクターだな〜と思いました。
今作で、赤井ファミリーに対する自分の中の解釈がまた更新されました。
何となく、赤井秀一は何においても万能な感じが出ているので、家族内でも秀一がすべてにおいて一歩先を行っているのかと思っていたけれど、
今作、敵の動きを先読みする頭脳面においてはチュウ吉の方が秀でている描写があったし、
体術ではメアリーの方がまだ強いのでは ?? と感じました。
ラストの、背後を取ったシーンも然り。
世良ちゃんは今のところ、どちらかというといろいろなことに驚いたり困ったり、一番視聴者に近い位置にいるので親近感が湧きます。何よりボクっ子可愛い。
総じて、赤井ファミリーかっこよかった !!
爆発について
コナンの映画といえば大体どこかしらが派手に爆発しているけれど、今回は爆発と言えるシーンはそこまで派手さがなかったかな……。
時速1000kmのリニアが暴走して駅につっこんだくらい。
いや、十分いろいろ破壊されてるんですが、前作で海外のシンボル破壊しちゃったから、どうも感覚が……。
爆発とは違うけれど、超高速で爆走するリニアはすごく迫力がありました。
速度によって車体のカラーリングの色が変わるというのは、ミニ四駆好きにとってはシャイニングスコーピオンを彷彿とさせてけっこうワクワクする設定だったし、今どのくらいスピードが出ているのかが一目でわかるから演出としても秀逸だったんじゃないかと思います。
“緋色の弾丸”
今作のタイトル「緋色の弾丸」、
“赤井”ファミリーの緋色(赤色)と、赤井秀一の異名“銀の弾丸(シルバーブレッド)”から来ているのかと思っていましたが、
最高速度出して車体のカラーリングが赤色になった状態の“日本の弾丸”こと真空超電導リニアにもかかっていたんですね。
鑑賞後に「なるほどな〜 !! 」ってなるこういうところも、劇場版コナンの楽しいところ。
その他、ツッコミたいこととか
- FBI、日本で好き放題しすぎィ !!
- 元FBIの人、悪いやつかと疑っててごめんな
- コナン、大勢の前で堂々と推理しちゃって大丈夫なのかよ
- 園子お姉さんのコネをあてにする少年探偵団、将来が心配……
- 園子めずらしくまともなことを言ってるけど、いつも親のコネフル活用してるキミが言う !?
- 義兄(予定)の愛車にゲロする由美さん
- 赤井兄弟に振り回されてオロオロしたり、オチに使われたり、万能キャメル
- チュウ吉と由美たんの結婚はおあずけ。さすがに『コナン』と言えども映画内で結婚確定はなかったか(笑)
次回作
例年、エピローグのあとに次回作制作決定の予告が入るけれど、今作でも同様。
警視庁をバックに舞う桜の花びらと、松田のセリフ。
これはもう、次回は警察学校組か ??
警察学校組の面々は、原作ではそれぞれ存在が登場しているけれど、「警察学校組」という安室透の同期としての活躍が認識されているのは本編とは直接関係ないスピンオフ作品なので、
それを読んでいない人からしたらよく意味がわからないことになってしまわないかな ??
もしスピンオフでの時間軸でやるならコナンが登場できなくなってしまうから、おそらく過去に彼らが関わった何かの事件を舞台に、メインで活躍するのは佐藤刑事と高木刑事になるのでしょうか ??
正直、『ゼロの執行人』の頃のような安室透でゴリゴリ押してくるやり方はあまり好きじゃないけど、安室をはじめ警察学校組の活躍は劇場で観たいので、良い塩梅で『名探偵コナン』の世界で活躍させてほしいな〜と願うところ。
おわりに
1年前、コロナの影響で公開延期が発表されたときは、本当に落胆しました。
仕方のないこととはいえ、20年以上続いていたことだったのに……。コロナ許せん。
でも、1年待った甲斐があったと思えるくらいには、楽しめる内容でした !!
赤井一家は今後本編でも深く関わってくるだろうし、これからの展開と、叶うならばいつかまた劇場版への再登場を、楽しみに待ちたいと思います。
来年の劇場版は、予定どおり公開できますように !!
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